【取扱いウィスキーのレビュー】カバラン・コンサートマスター ポートカスクフィニッシュ|台湾発の実力派シングルモルト

台湾生まれのウィスキー「カバラン・コンサートマスター ポートカスクフィニッシュ」。名前は聞いたことがあっても、ちょっと高価でもあるし、どんなウィスキーなんだろ?と思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、スペックや製造工程の解説に加えて実際に飲んでみた感想も交えてご紹介していきます。

カバラン・コンサートマスターとは?

カバラン・コンサートマスターは、台湾の「カバラン蒸留所」で造られているシングルモルトウィスキーです。ポルトガルのポートワイン樽での追加熟成(フィニッシュ)が施されており、赤い果実のような甘みとまろやかな味わいが特徴です。

南国の高温多湿な気候によって熟成が早く進むため年数表記こそありませんが、驚くほど奥行きのある味わいが楽しめます。

基本スペック

項目 内容
商品名:カバラン・コンサートマスター ポートカスクフィニッシュ
タイプ:シングルモルト
アルコール度数:40%
内容量:700ml(地域により異なる場合あり)
熟成:バーボン樽→ポートワイン樽仕上げ
生産国:台湾(カバラン蒸留所/宜蘭)

製造のこだわり

熟成環境:台湾・宜蘭の高温多湿な気候により、ウィスキーは短期間でしっかりと熟成。これが味わいの濃厚さの秘密です。

フィニッシュ:バーボン樽で熟成後、ポートワイン樽に移し替えて追加熟成。フルーティーで芳醇な香りが加わります。

ナチュラル製法:ノンチルフィルタード(冷却濾過なし)、無着色で、自然な風味を重視しています。

テイスティングノート

香り:ベリー、プラム、バニラ、キャラメル、ややミント

味わい:果実の甘み、まろやかな口当たり、やさしいスパイス感、ほどよい渋み

余韻:中程度。果実感が心地よく残る

飲んでみた感想

グラスに注いだ瞬間から、赤ワインのような果実の香りがふんわりと広がります。
ひと口目はとてもなめらかで、ポートカスク由来の自然な甘みが印象的。スパイスのニュアンスやウッディさがバランス良く感じられ、「ちょっと贅沢な気分」になれる一本です。

甘すぎず重すぎないので、ウィスキー初心者の方にもおすすめです。
逆に普段シェリー系やアイリッシュなどを飲まれる方にとっても、新鮮な印象を持てると思います。

おすすめの楽しみ方

ペアリング:ビターチョコ、ドライフルーツ、ローストナッツ

飲み方:ストレート〜少し加水がおすすめ。香りの変化も楽しめます

まとめ

カバラン・コンサートマスターは、その名の通り「音楽のように調和のとれたウィスキー」です。台湾という新しい産地ならではのスピード熟成と、ポートワイン樽の絶妙なフィニッシュが見事にマッチしています。

スコッチやジャパニーズウィスキーとは一味違う、新しいウィスキーの魅力を発見したい方に、¥ぜひ一度手に取ってみてほしい一本です。